海軍の象徴であるモンキー・D・ガープが、終生の宿敵であるゴール・D・ロジャーと共闘した――この歴史的矛盾とも言える事実こそが、この事件の最もドラマチックな側面だ。海軍中将でありながら「天竜人の直属」になることを嫌い、大将への昇進を拒み続けたガープの理念が、この場所で試されることとなった。
二人が共闘を選んだ理由は、単にロックスという共通の脅威を排除するためだけではない。そこには、現場にいた無辜の民や奴隷たちを守るという、共通の正義観と人間性が存在していたからに他ならない。海軍と海賊という立場を超えた二人の絆は、この凄惨な戦場の中で確固たるものとなったのだ。