根本治療をスタートさせても、毛髪が太く生え揃うまでには数ヶ月のタイムラグが生じます。その期間の不安を解消するために欠かせないのが、美容室の現場で実践されている即効性の高いヘアデザインとスタイリング技術です。
前髪が薄い女性の対策:シャドーカットとジグザグ分け
美容誌『美的』などでも注目されているのが、あえて生え際やおでこの上部に細かな産毛風の毛束を作る「シャドーカット」です。前髪をまっすぐ下ろすのではなく、サイドバング(触角部分)から流れるようにレイヤーを入れ、地肌が見えやすいこめかみ上部を陰影効果で自然に覆い隠します。
さらに、毎日まっすぐ同じ位置についている分け目は、コームの柄を使って「ジグザグ」に崩す分け目の薄毛カバー術を取り入れましょう。直線的な白く光る地肌のラインを分断するだけで、トップから前髪にかけてのふんわり感が一気に復活し、視覚的なボリュームは1.5倍近く向上します。
前髪が薄い男の髪型:ショートレイヤーとアップバング
男性が最もやってしまいがちな失敗は、「薄くなった前髪を隠そうとして長さを残し、前へ前へと引っ張り下ろす」ことです。長くなった毛先は油分や汗で割れやすくなり、かえってすだれ感を強調してしまいます。
正解は、サイドとバックをすっきりと刈り上げたショートレイヤー、または潔く額を出す「ソフトアップバング」です。前髪を上げることで、視線がおでこの生え際ではなくヘアスタイル全体の立体感へ誘導されます。生え際全体が薄い場合でも、両サイドの前髪を中央に寄せるように立ち上げる「クロップスタイル」や「フェードカット」を組み合わせると、清潔感と男らしさを両立した洗練された印象に仕上がります。
失敗しない前髪の透け感を隠すセット法
- 根元のリセットドライ:朝のセット時、前髪の根元を水でしっかり濡らし、ドライヤーの温風を「左右交互」に振りながら乾かします。生え癖の割れ目を根元からニュートラルに戻すことが最重要です。
- パウダー系スタイリング剤の活用:油分の多いワックスは厳禁です。微粒子パウダーが皮脂を吸着しながら髪を立ち上げる「ボリュームパウダー」やドライシャンプーを生え際付近に揉み込みます。
- 極細ハードスプレーでキープ:仕上げに、前髪を手で軽く持ち上げ、下側(内側)から微量のハードスプレーを吹きかけます。表面を固めるのではなく、内側に空気の壁を作るイメージでセットすることで、風が吹いても割れないナチュラルな前髪を1日中キープできます。