歌手としての成功にとどまらず、彼女はスクリーンやテレビ画面でも圧倒的な光を放った。東宝が制作した映画『ジャンケン娘』(1955年)は、「三人娘」がそろって初共演を果たした伝説的な作品だ。映画は大ヒットを記録し、彼女たちのハツラツとした魅力は日本全国の映画館を熱狂の渦に巻き込んだ。
さらに、NHKの看板番組である『NHK紅白歌合戦』にも数多く出場。NHKのTV放送黎明期において、彼女の華やかな衣装と堂々としたパフォーマンスは茶の間の憧れの的だった。テレビという新たなメディアの普及とともに、日本のエンタメ界を牽引した看板スターとしての役割を完璧に果たしてみせたのである。