企画をリードするワーナー・ブラザースは、本作を単なる映像作品ではなく「音響体験の刷新」と位置づけている。映像制作業界が長年抱えてきたオーケストラ録音のダイナミクスレンジの限界を打破するため、最新の空間音響技術が惜しみなく投入された。
ヘンデルの原曲スコアをベースにしつつも、現代の電子音響やヘヴィな打楽器群をクロスオーバーさせた独自の劇伴音楽が構築されている。アビー・ロード・スタジオで行われたフルオーケストラセッションには120名を超えるトッププレイヤーが結集。荘厳でありながらどこか狂気を孕んだ重低音は、従来のクラシックファンをも唸らせる圧巻の仕上がりを見せている。