1996年にバンダイから投下された初代たまごっちのキャラクター分類は、驚くほど無駄のない機能美に満ちていました。登場するキャラクターは、卵から孵化する「ベビっち」、幼少期の「まるっち」、反抗期の「たまっち」「くちたまっち」、そして成熟期(成虫期とも呼ばれた)の精鋭たちに限られていました。 それぞれのネーミングには、一目で性格や造形を直感させる卓越した言語センスが宿っています。 * まめっち:性格が「几帳面でマメ(忠実)」であること、さらに小さくてコロンとした「豆」のような形状が由来。IQ250を誇るたまごっち星のエリート。 * くちぱっち:常に口が「ぱか」と開いているのんびり屋。鳴き声や感情表現が口元に集約される愛嬌の象徴。 * ぎんじろっち:下駄を鳴らし義理人情に厚い頑固者。当時の開発陣が「古き良き昭和の日本男児(銀次郎)」をモチーフに命名。 * たらこっち:説明不要の巨大な「たらこ唇」を持つ、どこかシュールな個性派。 * にょろっち:「にょろにょろ」と頼りなく這い回る姿そのまま。生命力が最も低い虚弱設定。 * ますくっち:覆面(マスク)で本来の顔を隠した恥ずかしがり屋。公式設定では素顔が非常に愛らしいと示唆されていた。 開発企画を手掛けたスタッフの手記や当時のインタビュー資料を紐解くと、デザイナー陣は単に可愛いマスコットを作るのではなく、「日常の道具として愛着が湧く、どこか毒っけや哀愁のある生命体」を意匠の根底に据えていました。整いすぎた美少女やヒーローではなく、不完全で手の焼ける生き物だからこそ、名前を呼ぶたびに特別な情動が芽生える仕掛けになっていたのです。
歴代たまごっち全キャラ名前一覧!初代から最新の裏設定まで徹底解剖
•
•
1分で読める
詳細を見る