長年、彼女が胸に温め続けてきた最大の夢――それが、自らの名を冠した通年型スケートリンク「MAO RINK」の創設である。立川市に誕生したこの施設は、単なるスケート場にとどまらない。選手時代、練習環境の確保に苦しんだ経験を持つ浅田真央だからこそ到達した、次世代のための「聖地」なのだ。
メインリンクとサブリンクを備え、観客席やトレーニングルーム、さらには自身がこだわり抜いた飲食店やオリジナルグッズショップまで併設されたこの空間には、彼女の哲学が細部にまで宿る。早朝から深夜まで氷に乗る若きスケーターたちの姿を見つめる彼女の表情には、一アスリートを超えた経営者・指導者としての覚悟が滲み出ている。