神奈川県内で最大の有効貯水容量を誇る宮ヶ瀬ダムの貯水率は、県全体の水需給を測るバロメーターとなっています。総貯水容量はおよそ2億570万立方メートルに達し、その規模は横浜スタジアム約160杯分に匹敵します。
現在の貯水率は、神奈川県企業庁の水道事業ポータルサイトや国土交通省の水文水質データベースを通じて、リアルタイムで一般公開されています。平年値と比較して安定した数値を維持している時期が多いものの、春先の融雪量や梅雨期の降雨パターン、台風の接近状況によって水位は刻一刻と変動します。
特に丹沢湖を抱える三保ダム周辺を含め、山間部の降雨が偏るケースも見られますが、宮ヶ瀬ダムの高い貯留能力があることで、一時的な少雨でも取水制限などの深刻な事態へ直結しにくい構造が保たれています。首都圏全体で渇水情報が報じられる際も、神奈川県が相対的に強い耐性を示せる理由は、この宮ヶ瀬ダムの巨大なキャパシティにあります。