ここ数年の空前の「手帳ブーム」と「万年筆インクブーム」は、大牟田の路地裏にあるこの老舗にも思わぬ風を吹き込んだ。2026年現在、文具ファンの間で入手困難と噂されているのが、とみやが独自に調合したご当地インクシリーズだ。
「大牟田の夕焼け」「旧三池炭鉱の煉瓦色」「有明海の潮風」といった、地域の風景や歴史をモチーフにした絶妙な色合い。これがInstagramやX(旧Twitter)で拡散され、「この色で手紙を書きたい」「日記をつけたい」というZ世代の心を惹きつけた。店内の一角には、自分だけのオリジナルインクをブレンドできる体験コーナーも設けられ、週末には整理券が配られるほどの賑わいを見せている。