NHKオンデマンドのアーカイブ映像や歴史特集を振り返れば、旧宮家が戦後日本の歩みとともに歩んできた姿を確認できる。だが、インターネット空間では時に「皇位を狙う特権階級」のように歪曲された言説が飛び交うことも珍しくない。
皇室のあり方をめぐる議論において、旧宮家は常に他者からの「投影」の対象となってきた。伝統を絶対視する保守派からは救世主のように扱われ、変革を求める立場からは制度の歪みとして批判される。自身の意志とは関係のないところで神輿に担ぎ上げられる当事者たちの苦悩は、表層的な報道からは見えてこない。