日本国内におけるスポーツ配信の需要を牽引する最大の起爆剤は、紛れもなくロサンゼルス・ドジャースで前人未到の記録を打ち立て続ける大谷翔平だ。メジャーリーグベースボール(MLB)の試合中継は、コアなファンだけでなくライト層まで巻き込む巨大なキラーコンテンツとなっており、各プラットフォームが喉から手が出るほど欲しがる権利である。
全打席、全投球を余すところなくチェックしたいマニア層にとって、生中継の安定性や見逃し配信の充実度はサービス選びの決定打となる。地上波の放送枠が限定されるなか、MLBの日常的な追体験を可能にする有料ストリーミングの価値は依然として高い。しかし、大谷の活躍に依存した価格設定はファンの反発を招くリスクも孕んでおり、各社は価格と視聴体験のバランスに神経を尖らせている。