ラベンダーを長持ちさせる上で避けて通れない作業が「剪定(せんてい)」です。「切るのがかわいそう」と剪定を怠ると、下葉が枯れ上がって幹が木質化(ボロボロの木のような状態)し、花数が激減してしまいます。
年間の剪定時期と目的は明確に分かれています。
- 開花期の手入れ・収穫(5月〜7月):花が2〜3分咲きになったタイミングで、花茎の付け根(葉がついている上部)から刈り取ります。この段階で収穫した花穂は最も香りが強く、風通しの良い日陰に吊るすことで美しいドライフラワーに仕上がります。
- 梅雨前の切り戻し(初夏):株全体の高さを半分から3分の2程度まで大胆にカットし、混み合った内側の枝を間引く「すかし剪定」を行います。株元の風通しを劇的に改善し、夏越しの生存率を跳ね上げます。フレンチラベンダーの切り戻しも同様に、花後すぐに行うことで秋に再び花芽をつけるエネルギーを残せます。
- 秋の整枝(10月〜11月):冬の休眠に入る前に、伸びすぎた枝先を軽く整えて樹形を保ちます。
お気に入りの株を長く維持したいなら、剪定時に切り落とした元気な枝を使って挿し木で株を増やすのが賢明です。適期は春(5月〜6月)または秋(9月〜10月)。先端から7〜10cmほどの充実した茎を斜めにカットし、下半分の葉を取り除いて1時間ほど水揚げします。その後、無菌の挿し木用土やバーミキュライトに挿し、日陰で土が乾かないよう管理すれば、約3〜4週間で発根して新しい苗が完成します。