無味乾燥な数字や単語の羅列を覚えるのは、誰にとっても至難の業だ。しかし、抜群の記憶力を誇る人々は、無意識のうちにすべての情報を「ストーリー」や「感情」に紐付けている。これが認知心理学でいう「精緻化リハーサル」の高度な実践だ。
例えば、単なる事業計画の数値を暗記する際も、その背景にある開発者の情熱や市場のドラマを脳内で映像化する。五感を総動員して情報をマルチメディア化することで、脳のあらゆる領域にアクセスルート(想起の手がかり)を作り出しているのだ。ただ暗記カードを繰るような勉強法とは、根本的に脳の使い方が違う。