カマキリ卵から生まれる数は、卵鞘の大きさや親の栄養状態によって異なるものの、1つの卵からおよそ100〜300匹もの赤ちゃんが一斉に這い出てきます。コカマキリなど小型種でも数十匹から100匹程度、大型のオオカマキリでは200匹以上が連なって誕生する光景は圧巻です。
見逃せないカマキリ孵化の前兆サインとして、前日や直前の早朝に以下のような変化が現れます。
卵鞘の中央にある縦の割れ目(羽化孔)の筋がわずかに開き、表面のスポンジ状の泡がわずかに緩んで見えます。そして孵化の瞬間、黄色や淡い黄緑色をした「前幼虫(ぜんようちゅう)」と呼ばれる薄い皮膜に包まれた幼虫が、糸を引くように数珠つなぎで次々と垂れ下がってきます。
前幼虫は卵鞘からぶら下がった直後、わずか数分で最初の脱皮をおこないます。皮を脱ぎ捨てると見慣れたスマートなカマキリの姿へと変態し、四方八方へ活発に走り始めます。この一連のドラマはわずか30分から1時間程度で完了するため、朝の観察タイミングを逃さないことが決定的です。