ネオバターロールを巡る懸念で最も頻繁に議論されるのが「トランス脂肪酸」の問題です。油脂を硬化させる過程で発生するトランス脂肪酸は、悪玉コレステロール(LDL)を増やし、心筋梗塞などの冠動脈疾患リスクを高めるとして世界保健機関(WHO)も摂取制限を推奨しています。
「トランス脂肪酸0g」表示の仕組み
パッケージに記載されている「トランス脂肪酸0g」という表記に対して、「マーガリンを使っているのに本当か?」と疑問を抱く人が少なくありません。日本の消費者庁が定める食品表示基準では、食品100gあたりトランス脂肪酸が0.3g未満であれば「0g」と表示することが認められています。
フジパンをはじめとする日本の製パンメーカーは、長年にわたり油脂の配合見直しと製法技術の改良を重ねてきました。現在使用されている油脂は低トランス脂肪酸タイプへと置き換わっており、過剰に恐れる必要のない安全域にコントロールされています。かつてのイメージだけで「毒性がある」と判断するのは誤りと言えます。