日本の制服は、国内外のメディアで強い記号性を持つ。青春、学校生活、友情、部活動、通学路、卒業といったイメージと結びつきやすい。ドラマや漫画では、制服だけで登場人物の年齢層や生活環境を伝えられるため、物語上の重要な道具にもなる。
問題は、その記号が過度に消費されるときだ。制服姿の未成年者を大人の視線で性的に扱う表現は、現実の若者にも影響を与えうる。フィクションと現実は同じではないが、完全に切り離されてもいない。何を魅力として語るのか、どこからが搾取的な見方になるのか。メディアを見る側にも判断が求められる。
一方で、制服を着る本人にとっては、仲間との一体感や学校の思い出、自分なりの着こなしを楽しむ気持ちもある。大切なのは、外部の視線がそれを奪わないことだ。制服文化を語るなら、当事者の生活、選択、安心を中心に置く必要がある。