谷村新司の表現力は、数々の大型番組を通じても日本中に届いた。加山雄三との共作によって生まれた『サライ』は、夏を象徴するテーマソングとして日本人の心に深く根付いている。24時間テレビ「愛は地球を救う」のフィナーレで流れるこの楽曲は、全国から寄せられた歌詞のフレーズを紡ぎ合わせて完成されたものであり、人々の温かい情熱が集結した奇跡のトラックだ。
さらに、NHK紅白歌合戦のステージで見せた圧巻のパフォーマンスも忘れ難い。ソロとしてもアリスとしても幾度となく出場し、重厚な歌声で日本中の茶の間を魅了した。ステージ上で見せる柔らかな微笑みと圧倒的な歌唱のギャップは、彼が世代を超えて愛された最大の理由の一つである。