結論から言えば、1977年から40年以上にわたり日本で恒久開催されてきた「秋の恒例行事としてのワールドカップバレー」は、2026年大会をもってその歴史的役割に幕を下ろしました。FIVB公式カレンダーにおいて、従来のフォーマットでの大会継続は行われておらず、実質的な廃止・発展的解消という見立てが国際的な共通認識です。
決定打となったのは、FIVBが主導した世界的なコンペティション構造の抜本的刷新です。かつてオリンピック、世界選手権と並び「3大大会」と称されたワールドカップですが、近年は選手たちの過酷な遠征負担が問題視されていました。2026年に開催された大会は、正式名称を「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2026」とし、実態はオリンピック出場権を争うOQT(オリンピック予選トーナメント)の日本会場という位置づけでした。この段階で、単独のタイトルマッチとしての「ワールドカップ」は名目上の併記に過ぎなくなっていたのです。
報道各社の取材に応じた連盟関係者は「商業的成功を収めていた日本開催モデルから、通年でグローバルにポイントを争うランキング重視の設計へと舵を切った」と証言しています。つまり、日本国内での人気や興行収入に依存していた構造から、世界基準の競技マネジメントへの移行が、大会見直しの最大の引き金となりました。