ネット上や一部の自然派育児情報には、皮膚医学的に逆効果となる誤ったケア情報が散見されます。代表的な2つの盲点を検証します。
誤解1:「デリケートな赤ちゃんの頭皮だから、お湯だけで洗う(湯シャン)」
「石鹸は皮脂を奪いすぎるから使わないほうがいい」という言説を信じ、お湯だけで赤ちゃんの頭を流すケースがあります。しかし、生後1〜3ヶ月の赤ちゃんは大人以上に皮脂分泌が旺盛です。お湯だけでは酸化した皮脂や固まったかさぶたを落としきれず、皮膚常在菌であるマラセチア菌(カビの一種)が過剰増殖し、脂漏性湿疹を劇的に悪化させる原因になります。この時期は、適切な洗浄力を持つベビーシャンプーをしっかり泡立てて洗うことが医学的な正解です。
誤解2:「乾燥を防ぐためにベビーオイルを塗ってそのまま放置する」
黄色いかさぶたやフケを軟化させるためにオイルを使うアプローチ自体は正しいものの、「塗ったまま放置する」のは危険な間違いです。頭皮に残ったオイルは時間とともに酸化し、過酸化脂質へと変化して頭皮に強い刺激を与えます。オイルはあくまで「入浴前にかさぶたをふやかすためのプレトリートメント」として使用し、入浴時に石鹸やシャンプーで完全に洗い流す必要があります。