かつて日本のテレビ文化を象徴していたのが、夏や正月の名物企画だった。フジテレビの「オールスター水泳大会」や日本テレビの特別番組など、水着姿のアイドルや芸人が競い合う大型バラエティは、驚異的な視聴率を叩き出していた。
競技の熱狂とともに視聴者が固唾をのんで見守ったのが、ダイビング台からの飛び込みやポロリをかけた水中バトルだ。喜劇王・志村けんが見せる計算し尽くされたコントのドタバタ劇と、時に本物の放送事故として画面に映り込んだハプニング。お茶の間はハラハラしながらテレビ画面に釘付けになった。それは過激でありながらも、どこか大らかな時代の熱気そのものだったと言える。