だが、世の中に美味い話ばかりがあるわけではない。高額な初任給を提示する企業の多くは、同時に「ジョブ型雇用」や「成果主義」を厳格に導入し始めている。入社1年目から明確な成果を求められ、期待に応えられなければ、早期にキャリアの軌道修正を余意なくされるケースも珍しくない。
「初任給が高いということは、それだけ早くプロとしての成果を出せというメッセージだ」。ある大手IT企業の採用責任者は匿名を条件にそう語った。研修期間は短縮され、配属初日から現場での貢献が求められる。かつてのように「会社がゆっくり育ててくれる」という甘えは、この高給与と引き換えに消え去ったのだ。