静謐な祈りの神事と対比をなすのが、境内で繰り広げられる圧倒的な熱気である。田村神社の節分祭では、授与所で福豆を購入した参拝者を対象に、大規模な「福引大抽選会」が開催される。
景品のラインナップは実に多様だ。家電製品から自転車、地元香川の特産品、さらには日用品に至るまで、氏子や地元企業の協力によって豪華な品々が用意される。抽選会場の前には長蛇の列ができ、当選のベルが鳴り響くたびに歓声が上がる。
境内に舞う「福餅」と「福豆」を授かる
特設舞台から年男・年女、あるいは神職によって投げられる福餅や福豆の争奪戦は、節分祭のクライマックスだ。「福は内!」の掛け声とともに頭上を飛び交う餅を掴み取ろうと、参拝客が一斉に手を伸ばす。頭上に広がる手輪の光景は、人々の無垢な願いの現れである。