手軽でメリットの多いラムネですが、ネット上には誤った認識や過度な万能論も散見されます。最も警戒すべきはラムネによる血糖値スパイクの危険性です。
ブドウ糖はGI値(グリセミック・インデックス)が100という最高値の基準物質です。ボトル1本(約29g)を一気に口へ流し込むような食べ方をすると、短時間で血糖値が跳ね上がります。すると膵臓から大量のインスリンが分泌され、今度は血糖値が急降下する「反応性低血糖」を引き起こします。その結果、激しい倦怠感、集中力低下、強烈な眠気に見舞われ、かえって作業効率を落とすという本末転倒な事態に陥ります。
また、ラムネの食べ過ぎによるデメリットとしては、日常的な過剰摂取が習慣化することによる中性脂肪の蓄積や、酸味料(クエン酸等)と糖分による虫歯(齲蝕)リスクが挙げられます。ラムネのダイエット効果についても、「脂肪を燃焼させる」といった直接的な痩身作用は存在しません。甘いケーキやスナック菓子を食べる代わりに数粒のラムネで脳の糖欲求を鎮め、摂取カロリー全体を抑える「置き換えコントロール」としての役割が真実です。
ラムネの1日の摂取量の目安としては、成人で1回あたり3〜5粒(約3g〜5g程度)、1日合計でもボトル半分〜1本(約15g〜29g)以内にとどめ、時間帯を分けてこまめに口にするのが代謝生理学的に安全かつ効果的なボーダーラインです。