立花孝志氏の政治活動を語る上で外せないのが、かつて結成され一風を巻き起こした「NHKから国民を守る党」の存在と、公共放送である日本放送協会(NHK)との根深い対立の歴史である。既存メディアのあり方に一石を投じる目的で始まった一連の運動は、受信料制度への反対を前面に押し出し、一部の有権者から爆発的な熱狂をもって迎え入れられた。
しかし、その手法は当初から議論を呼び続けた。職員への突撃取材や激しい言葉による攻撃は、従来の政治運動の枠組みを大きく逸脱していた。日本放送協会側も法的な対抗措置を順次講じてきたが、両者の対立構造は政治の場を超え、ネットを巻き込んだ長期的な泥沼劇へと深化していった。今回の騒動は、その長年にわたる過激な対立構造が限界点に達した結果とも捉えられる。