誰でも簡単に作れるとは言え、適当に加熱すれば当然失敗する。成功の鍵を握るのは「ワット数」と「水分量」のコントロールだ。プロの料理研究家が推奨するのは、500W以下の弱加熱によるじっくり加熱。いきなり700Wや600Wのハイパワーで加熱すると、卵内部の発泡が一気に進み、まるでスポンジのような食感になってしまう。
また、卵1個に対して小さじ1程度の水や出汁、あるいはマヨネーズをほんの少し加えるのがポイントだ。脂質と水分が卵黄・卵白の網目構造に入り込み、マイクロ波の過剰な熱から水分蒸発を防ぐバリアの役割を果たす。この少しの工夫だけで、断面がしっとりと湿り気を帯びた理想的な仕上がりに化ける。