正編の結末は、1945年の東京大空襲によってトモエ学園が業火に包まれ、校長先生とトットちゃんが疎開列車で離ればなれになるという、戦争の過酷な現実で締めくくられます。
そして2026年10月、実に42年ぶりの続編として発表されたのが『続 窓ぎわのトットちゃん』です。読者の間でも「正編と何が違うのか」という関心が高く、両作は描かれる時代背景とテーマ性において鮮やかな対比を成しています。
続編では、青森での過酷な食糧難、音楽学校への進学、そして1953年にNHKテレビ放送劇団の1期生(応募者6,000人の中から選出)として芸能界へ飛び込んだ裏話が生々しく語られます。個性的すぎて「個性を消してください」と叱責され続けたトットちゃんが、飯沢匡氏ら恩師に見出され、日本を代表する司会者・女優へと成長していく軌跡は、正編で培われた自己肯定感の結実といえます。