クリストファー・ノーラン監督がこだわり続けるフィルム撮影と実写のリアリティは、劇場という空間でこそ最大の威力を発揮する。彼の作品が提示する深遠なテーマと緻密な映像美は、大画面で没頭して鑑賞することの本質を私たちに再認識させてくれる。
一方で、日本が誇るアニメーションの巨匠・宮崎駿監督の作品もまた、圧倒的な作画の情熱で観客を魅了し続けている。世代を超えて愛される手描きアニメーションのぬくもりと圧倒的なスケール感は、スクリーンを通してのみ完全な形で完結する。
こうした名作を国内外に送り出す東宝の存在感もかつてないほど高まっている。『ゴジラ-1.0』が世界中で社会現象を巻き起こし、アカデミー賞を受賞した快挙は記憶に新しい。日本の映画興行産業が持つ潜在能力の高さを世界に見せつけた。劇場で観るべき作品が次々と生まれる現代において、映画館の存在意義は強固になる一方だ。