折り図通りに完成させたはずなのに、プロの作品と見比べると何かが違う。その差を生み出しているのは、最後の「造形整形」におけるほんのわずかな指使いだ。プロが密かに実践している最大の仕上げ術、それは紙に命を吹き込む「曲面フォルム」の付与にある。
直線的な折り目だけで終わらせると、どうしても無機質な印象が残ってしまう。そこで、エルサの髪の先やドレスの裾、オラフの丸みのあるお腹に、竹串の側面や指の腹を使ってゆるやかなカーブを馴染ませる。この立体的な曲面が光を受け、美しい陰影のグラデーションを生み出すのだ。折り目が重なる分厚い部分には、微量の水分を含ませた綿棒で押さえつけてクセをつける「ウェットフォーミング」の技を応用すると、形がしっかりと固定され長期間の鑑賞に耐える作品に仕上がる。