歴史の原点は1950年代に遡る。創始者のジム・ヘンソンは、新しいメディアであるテレビの特性を見抜き、画角の枠組みを活かした独自の人形劇スタイルを模索し始めた。彼が立ち上げたジム・ヘンソン・カンパニーの前身組織は、従来の硬い木製人形を捨て、柔軟なフェルトやウレタンフォームを採用。カメラの前で生き生きと表情を変える表現手法を切り拓いた。
その名を世界中に轟かせた最大のきっかけが、1969年にスタートした教育番組『セサミストリート』だ。子ども向けでありながら、洗練されたユーモアや多様性あふれる社会風刺を盛り込んだ演出は大反響を呼ぶ。続いて1970年代後半にスタートした『マペット・ショー』は、大人も大爆笑できる最高のバラエティとして、グローバルな地位を決定づけた。