原日出子(本名・渡辺典子、旧姓・馬目)さんは1959年11月10日、東京都に生まれました。高校時代から本格的に演劇を志し、劇団ひまわりや文学座の養成所を経て、日本映画界の伝説的監督・相米慎二の長編デビュー作『翔んだカップル』(1980年)で映画デビューを果たします。この初期キャリアにおける確かな演技指導が、のちの飛躍を支える揺るぎない土台となりました。
女優人生の決定的な転機となったのが、1981年度後期のNHK連続テレビ小説『本日も晴天なり』です。作家・放送人の鶴見和子さんをモデルにしたヒロイン・桂木元子役に抜擢された経緯について、当時のNHK制作陣の記録によると、応募者数百名に及ぶ厳しいオーディションの中で、彼女の放つ圧倒的な「明るさと芯の強さ」が満場一致で評価されたとされています。
下町の鉄工所を舞台に、戦前・戦中・戦後をたくましく生き抜く女性アナウンサーの半生を熱演した本作は、最高視聴率43.3%、期間平均視聴率36.6%という驚異的な数字を記録しました。毎朝のお茶の間に爽やかな活力を届けた原日出子さんは、名実ともに国民的女優の地位を確立したのです。これ以降、彼女の経歴 プロフィールには名作ドラマの出演歴がずらりと並ぶことになります。