稲毛浅間神社の創建は平安時代初期の大同3年(808年)と伝えられ、富士山本宮浅間大社から御分霊を勧請したことに始まります。後に鎌倉幕府を開いた源頼朝が社殿を再建し、千葉氏をはじめとする武将たちからも厚い崇敬を受けてきました。
神社の主祭神は、美の象徴であり強靭な生命力を持つ女神木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)です。神話において炎の中で無事に出産を果たした故事から、古来より「安産」「子宝・子育て」「厄除け」「火防」「縁結び」に絶大な神徳があると信じられてきました。さらに配祀神として夫神の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、道開きの神である猿田彦命(サルタヒコノミコト)が祀られており、人生の転機における決断や交通安全・産業発展を祈願する参拝者も多く訪れます。
境内には、富士山への登拝と同じ功徳が得られるとされる「富士塚」が存在します。かつて富士講が隆盛を極めた時代、霊峰富士へ直接赴くことが叶わなかった庶民が祈りを捧げた聖域であり、厳かな空気が漂う屈指のパワースポットとして再注目されています。