この急成長に対し、これまで市場を独占してきた欧米のメガコスメブランドも黙ってはいない。合成ポリマーや石油系成分を大量に使用する旧来の量産モデルは、環境規制の強化と消費者の離脱というダブルパンチを受けている。
主要な海外ブランドがこぞって「自然派」を打ち出し、類似の鉱物洗顔料を投入し始めたことからも、業界内の焦りが透けて見える。しかし、単に成分を模倣しただけの製品は、使い心地の重さや洗浄力の不均衡が目立ち、本物志向のユーザーからは見透かされているのが現状だ。
リテール業界のデータによると、東京やニューヨークの主要セレクトショップにおいて、伝統的な製法を守る製品の棚面積は前年比で1.5倍に拡大。ケミカルからナチュラルへの不可逆的なシフトが、市場の勢力図を根底から塗り替えつつある。