単なるオカルトや都市伝説として笑い飛ばせないのが、このブームを悪用した二次被害と違法性の問題です。ネット上では今、「一回転無限の完全マニュアル」「関係者から流出したバグ発生手順」と銘打ち、LINE公式アカウントや鍵付きコミュニティへ誘導する手口が横行しています。
消費者庁や国民生活センターへの相談事例によると、手口の流れは極めて巧妙です。「モニター当選」「今だけ無料公開」として当初は接触し、核心部分を知るためには数十万円のサロン入会金や情報提供料を要求。実際に支払って送られてくるのは、「台を休ませて特定の秒数で打ち出す」といった無意味なテキストだけであり、当然ながら効果は得られません。これは刑法第246条が規定する「詐欺罪」に明確に該当し得る不法行為です。
さらに、実店舗であるパチンコ店側も法的措置を含めた厳戒態勢を敷いています。全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)傘下のホールでは、不審な挙動を繰り返すプレイヤーに対する監視カメラでの追跡を強化。無許可の電子機器を持ち込んだり、台を執拗に叩いて振動センサーを作動させる行為は、風営法に基づく店内ルール違反にとどまらず、刑法第233条の「偽計業務妨害罪」や建造物侵入罪に問われ、一発での出入り禁止や警察への即時通報対象となります。
「自分は試しているだけだから問題ない」という安易な好奇心が、民事上の損害賠償請求や前科につながる取り返しのつかない事態を引き起こすことを、深く認識しなければなりません。