五十音図の中で「な行」は、発音の観点から見ると比較的習得しやすい部類に入る。日本語の子音「n」は世界中の多くの言語に存在するため、外国人学習者にとっても親しみやすい音だ。しかし問題は、この親しみやすさゆえに逆に軽視されがちだという点にある。
東京外国語大学の研究チームが2023年に発表した調査によれば、日本語初級学習者の約42%が「な行」の文字を他の行と混同した経験があると回答している。特に「ぬ」と「ね」の区別に苦労する学習者が多く、これらの文字を含む単語を読み書きする際に頻繁に誤りが発生するという。