大物二世タレントに対してネット上で常に囁かれるのが、「親の七光りで下駄を履かせてもらっているのではないか」という穿った見方です。しかし、堺姉妹の足跡を詳細に検証すると、そうしたステレオタイプな批判がいかに的外れであるかが分かります。
最大の盲点は、姉妹が選んだ領域が「親のコネクションが通用しにくい専門分野」であった点です。長女・菊乃さんが身を置くストリートファッション界は、海外バイヤーやコアなユーザーによるシビアな審美眼に晒される実力主義の世界です。日本の芸能界の重鎮である堺正章さんの名前が、海外のストリートシーンで購買動機になることはあり得ません。
また、次女・小春さんも復帰作となった舞台『転校生』において、応募総数2,153名に及ぶ完全匿名オーディションを自力で突破して役を掴み取りました。演出家やプロデューサー陣に対して事前に出自をアピールすることなく、現場の演技審査だけで選ばれたという事実は、彼女の実力を証明する決定的な証拠です。
「七光り」を安易に利用して消費される道を選ばず、あえて厳格な実力勝負の場に身を置き続けたからこそ、現在の業界内における高い信頼とロングキャリアが確立されています。