警察の捜査を大きく進展させたのは、スマホに残されたデジタルデータだった。防犯カメラの映像リレーに加え、位置情報データやSNSのダイレクトメッセージ(DM)の履歴が、容疑者の特定と足取りの解明に決定的な役割を果たした。
捜査関係者によると、容疑者は複数のアカウントを使い分け、足がつかないよう偽名で接近していたという。しかし、基地局の電波履歴や電子決済の利用ログを詳細に解析することで、潜伏先が浮き彫りになった。匿名性を盾に逃げ切れると考えていた容疑者の目論見は、現代のデジタル鑑識技術によって打ち砕かれた格好だ。だが、どれほど迅速に犯人が逮捕されたとしても、奪われた若い命が戻ってくることはない。