「×」を「チョメ」と呼ぶ発祥の語源は、古くから出版・印刷業界や不良グループの間で使われていた「ダメ」「バツ」「消去」を意味する隠語にあります。これに軽快な反復を加えて「チョメチョメ」とすることで、単なる否定の記号から思わせぶりな擬音へと性質を変貌させました。
『アイ・アイゲーム』は夜のプライムタイムに放送されていたため、過度な直接的表現はテレビの放送コードに抵触する恐れがありました。そこで山城新伍は、「男女のいとなみ」や「あからさまに口に出せない大人の話題」をあえてすべて「チョメチョメ」と言い換える手法を取ったのです。
言語社会学の観点から見ると、これは「意図的な曖昧化(婉曲表現)」による高度なユーモアです。具体的な行為を明示せず伏字にすることで、受け手側の想像力に解釈を委ね、テレビの規制を軽やかにすり抜けながら深夜番組のような艶っぽさを演出することに成功しました。この結果、「ちょめちょめ=大人の行為・いかがわしい事柄」を指す代表的な隠語として日本全国へ急速に浸透していきました。