物語の主役となるのは、カルト教団施設への突入作戦に参加した特殊警官の2人です。外見のシルエットは主題歌を歌うCHAGE and ASKAの2人をモデルに描かれていますが、宮崎監督は彼らを単なるスターの代理人ではなく、腐敗した都市警察の末端で日々の業務に追われる生身の青年として命を吹き込みました。
ミリタリーとメカへの偏愛も本作の大きな魅力です。冒頭の教団施設急襲シーンでは、リアルな重火器や特殊防護ヘルメット、多脚型装甲車両が登場し、息をのむようなタクティカルアクションが展開されます。
そして後半、2人が少女を乗せて地上へと脱出する黄色い旧車は、往年の名車「アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー」がモデルとされています。近未来のハイテク車両がひしめく世界において、あえてアナログなクラシックオープンカーを選び、電気やタービン駆動に換装して乗り回す設定には、宮崎アニメ特有のノスタルジーと反骨精神が見事に表現されています。