巨大な体躯と回転鉤爪という凶悪な特徴から、「海で人間が襲われる危険性はあるのか」という不安を抱く声も散見されます。しかし、人間がダイオウホウズキイカに襲われるリスクは実質的にゼロと断言できます。
理由は極めてシンプルで、生息域が南極海の氷海深くに限定されているためです。人間が通常の海水浴やダイビングで遭遇する環境には生息しておらず、接触する機会そのものが物理的に存在しません。
また、日本海や太平洋沿岸で巨大なイカが漂着したニュースが度々話題になりますが、これらはすべてダイオウイカやソデイカであり、日本近海でのダイオウホウズキイカの目撃・漂着情報は一件もありません。寒帯域である南極収束線の南側に隔離された生態系でのみ生きられる固有種だからです。