日本国内で流通するマスクの品質と信頼性を担保する基準として、中核をなすのがJIST9001規格(日本産業規格)だ。この規格では、飛沫捕集効率や通気性、安全性が数値として厳格に規定されている。
業界団体である日本衛生材料工業連合会は、JIST9001規格に適合した不織布マスクの正しい着用について継続的な啓発を行っている。同連合会の指針でも、表裏の誤着用が微粒子の捕集効率を低下させ、顔とマスクの間のスキマ漏れ率を高める要因になると強く警告している。
裏返しで装着した場合、撥水加工された外層フィルターと、汗や湿気を吸収する内層フィルターの機能的配置が逆転する。その結果、自らの呼吸による湿気でマスクが濡れやすくなり、フィルター性能の早期低下を招くのだ。