患者から特に多く寄せられる疑問が、先発医薬品であるトラムセット配合錠との違いや、最も身近な消炎鎮痛薬であるロキソニン(一般名:ロキソプロフェンナトリウム)との使い分け、併用時のリスクです。
トアラセット配合錠は、トラムセット配合錠のジェネリック医薬品(後発医薬品)です。主成分の含有量や体内動態、治療効果は生物学的同等性試験によって先発品と同等であることが証明されています。決定的な違いは薬価(薬剤費)にあり、長期にわたる慢性疼痛治療において患者の経済的負担を大幅に軽減します。
ロキソニンとの飲み合わせについて、医療現場では作用機序の違い(末梢性消炎鎮痛と中枢性鎮痛)を利用し、難治性の疼痛に対して意図的に併用処方が行われるケースがあります。しかし、患者自身の判断による併用は極めて危険です。
特に注意すべきは、市販の総合感冒薬や頭痛薬(タイレノール、イブ、バファリンプレミアム等)との重複です。これらの市販薬にはアセトアミノフェンが含まれていることが多く、トアラセット配合錠と併用するとアセトアミノフェンの安全上限量(1日4,000mg)を超過し、重篤な肝機能障害や劇症肝炎を引き起こす恐れがあります。