「冷たくて甘いから喜ぶ」という理由だけで大人と同じアイスを与えてしまうと、赤ちゃんの未熟な胃腸には過度な負担がかかる。特に留意したいのが、脂質と砂糖の含有量だ。
厚生労働省が公表している「授乳・離乳の支援ガイド」においても、1才前後の時期は離乳食完了期にあたり、薄味を基本とすることが推奨されている。乳製品・アイスクリーム製造業の業界団体が定める分類において、「アイスクリーム」や「アイスミルク」に分類される商品は乳脂肪分が高く、消化吸収に時間を要する。一方、果汁などを固めた「氷菓子」類は脂質こそ低いものの、冷たさによる直接的な消化管刺激や糖分の過剰摂取に注意が必要だ。
都内のクリニックに勤務する小児科専門医は次のように指摘する。「1歳児の消化器官はまだ未発達で、急激な冷たさは腸の蠕動運動を乱し、下痢や腹痛を引き起こす原因になります。また、濃い甘味に慣れてしまうと、普段の離乳食を食べなくなる偏食のリスクも高まります」。管理栄養士の知見からも、おやつとしての摂取カロリーは1日あたり100kcal前後に抑え、単なる補食として位置付けることが鉄則とされる。