「一人のエースが投げ抜く」時代は、完全に過去のものとなった。近年の極端な猛暑と、日本高校野球連盟が設けた厳格な球数制限は、秋田の監督たちの指揮官としての腕を試す格好の舞台となっている。
現在の勝ちパターンは、タイプの異なる3人から4人の投手を緻密に組み合わせる継投策だ。先発の本格派から、変則派の中継ぎ、そして最後を締める抑えの守護神へ。相手打線の巡目やコンディションを見極めながら、果敢に投手をスイッチする采配の妙。過酷な夏を勝ち抜くためには、ベンチ裏の冷感ケアを含めたチーム全体のアスリートマネジメントが不可欠であり、戦略の深さは過去最高レベルに達している。