もう一つの大きな軸が建築学部だ。ここでは伝統的な木造建築の知恵を現代の都市空間へどう接続するかが問われる。単に美しい外観を競う建築デザインにとどまらず、構造計算や環境性能、生産プロセスの最適化までを見据えたデザイン工学のアプローチが深く組み込まれている。
製図板に向かって手描きでディテールを詰めるアナログな時間と、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3Dシミュレーションを駆使するデジタルな時間が等しく重視される。理論と触覚の往復運動。この泥臭くも先鋭的なプロセスを経ることで、図面の上だけで完結しない、確かな手触りを持った空間を生み出す設計者が育っていく。