「漢方薬は天然生薬だから副作用がなく安全」という認識は明白な誤解です。医薬品である以上、体質に合わない生薬を服用すれば重篤な不調を招く危険性があります。夜間頻尿 漢方薬 副作用と注意点を正しく認識することは、特に生理機能が低下している高齢者にとって必須の防衛策です。
八味地黄丸や牛車腎気丸を服用する際、最も頻度の高い副作用は「地黄(じおう)」による胃腸障害です。地黄は粘着質で消化吸収に負担がかかるため、胃腸がもともと虚弱な人、食欲不振や下痢を起こしやすい人が飲むと、激しい胃もたれ、食欲減退、軟便を誘発します。また、代謝を高める「附子(ぶし=トリカブトの減毒加工物)」が含まれているため、のぼせ、動悸、舌のしびれ、血圧上昇などの過剰反応が現れるリスクもあります。
さらに、多くの漢方処方に含まれる「甘草(かんぞう)」の重複摂取による偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、筋力低下、手足の脱力)にも警戒が必要です。複数の市販風邪薬や胃腸薬と併用すると、甘草の許容量を超過することがあります。
とりわけ夜間頻尿 漢方 高齢者 女性の選び方においては、男性とは異なる身体的特徴を考慮する必要があります。閉経後の女性はエストロゲンの減少により尿道や膀胱粘膜が萎縮しやすく、骨盤底筋の緩みによる尿漏れを併発しがちです。下半身が冷えているからと安易に八味地黄丸を選んで胃を壊す女性は後を絶ちません。胃腸が弱い女性には、滋養強壮と自律神経調整を兼ねる清心蓮子飲や、貧血傾向と血行不良を改善する当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)への変更が推奨されます。