牛乳を500mlから1リットル規模で消費したいときの絶対王者といえば、濃厚なホワイトソース系料理だ。NHKの長寿番組『きょうの料理』でも長年愛され続けている料理家・栗原はるみ氏の手法に代表されるように、丁寧に作られたホワイトソースは日本の家庭料理における至高の味である。小麦粉とバターを焦がさないようじっくり炒め、常温に戻した牛乳を少しずつ加えて伸ばしていくプロセスは、まさに料理の醍醐味だ。
たっぷりのアサリと角切り野菜を牛乳でコトコト煮込んだクラムチャウダーは、肌寒い日の朝食から夕食まで胃袋を優しく満たしてくれる。また、マカロニや旬のシーフードを敷き詰めてこんがり焼き上げるグラタンは、大人から子どもまで歓声を上げるごちそうに他ならない。市販のルーを使わずとも、牛乳と少しのコンソメ、チーズがあれば、驚くほど本格的な洋食屋の味が自宅のフライパンひとつで再現できる。