パワートレインを支えるエンジンマウントは、通常1台あたり3箇所から4箇所配置されています。一般的に「エンジンマウント交換費用」として提示される見積書は、マウント自体のエンジンマウント部品代相場と、交換に伴うエンジンマウント交換工賃の2つで構成されています。
部品代に関しては、昨今のゴム・金属原材料費の上昇を背景に、純正新品パーツが1箇所あたり約6,000円〜18,000円(液体封入式や電子制御式は25,000円超)に設定されているケースが主流です。一方、工賃は車種ごとの「標準作業点数(工数)」に各工場のレバレート(時間単価)を掛け合わせて算出されます。エンジンルームの密集度合いが高い現代の車両では、エンジンを吊り上げたりメンバーを半脱着したりする必要があり、1箇所あたり約8,000円〜20,000円の工賃が計上されます。
軽自動車はエンジン本体が軽量である一方、エンジンルームが極めて狭小なため、車種によっては右側マウントの交換だけでもオルタネーターや補機類の脱着を強いられます。以下の表は、自動車整備振興会のデータおよび主要整備ネットワークの作業実績を集計した2026年最新の修理費用目安です。
特に軽自動車のエンジンマウント交換費用に関しては、「車両価格に対して修理代が高すぎる」と驚くユーザーが後を絶ちません。しかし、近年の軽自動車は居住空間を最大限に広げた結果、ボンネット内部が極限までタイト化しており、整備現場では小型普通車以上の工数が要求される構造的背景があります。