ネットやSNS上で雪予報が出るたびに繰り返される誤解が、「スマホの雨雲レーダーで青い表示(降水なし)だから大丈夫」という思い込みです。
リアルタイム雨雲レーダーは上空を浮遊する水滴や氷の粒を電波で捉えていますが、降雪時の雪片は雨粒に比べて電波の反射強度が弱く、上空で激しく降っていても地上レーダーでは弱く表示される「レーダーの過小評価現象」が起こり得ます。さらに、地表付近の乾燥した冷気層によって上空の雪が蒸発・昇華する場合もあれば、逆にレーダーに映らない低層の雲から急激に雪が降り始めるケースもあります。
もう一つの決定的な盲点は、「雪が止んだ後の油断」です。日中に数センチの雪が降り、夕方にみぞれや雨へと変わって雪が解け始めると、「もう大雪の峠は越えた」と安堵する人が増えます。しかし、深夜から放射冷却によって地表熱が奪われると、水分を含んだ路面は急速に氷結します。
気象庁から道路凍結注意報が出される深夜から翌朝にかけて、アスファルトの色が黒く濡れて見える「ブラックアイスバーン」が形成されます。見た目は単なる濡れた路面と区別がつかないため、ノーマルタイヤの自家用車やロードバイクがスリップして制御不能に陥る現場が後を絶ちません。最新の東京積雪情報を追う際は、降雪量だけでなく「翌朝午前6時〜9時の地表面温度」を同時に確認しなければなりません。