事態を重く見た日本の環境省も、監視網の再構築を急いでいる。特定外来生物としての規制強化はもちろんのこと、AIを搭載した水中音響ソナーによる早期発見システムや、電気ショッカーボートを用いた集中的な駆除作戦の導入検討が各地の水面で進む。
しかし、相手は泥の中に潜み、陸上を這って別の水たまりへと移動するほどの生命力を持つ。現場の生態系保護ボランティアや地元漁師による地道な網入れだけでは、限界が見え始めているのも事実だ。かつて観賞魚として、あるいは遊漁用として無責任に放流された個体が、巡り巡って地域の水産資源と伝統的な水辺の景観を食い破っている。