名作として名高いBBCの『ブループラネット(The Blue Planet)』において、デイビッド・アッテンボロー(David Attenborough)の重厚なナレーションとともに映し出された外洋のクロマグロ(Thunnus orientalis)の群れは、世界中の視聴者を圧倒した。弾丸のようなフォルムで水流を切り裂く姿は、まさに流体力学の極致として描かれている。
また、ナショナル ジオグラフィックの長期取材や、Netflixで世界的な論争を巻き起こした『シー・スピラシー: 偽りの持続可能性(Seaspiracy)』を通じ、マグロの生態だけでなく、それを取り巻く水産業の実態にも強いスポットライトが当てられた。立ち止まれない魚が直面する海洋環境の変化と漁獲圧は、ドキュメンタリーを通じて現代社会の倫理的問いへと直結している。