永田町で激しい政治的駆け引きが繰り広げられる一方で、当事者である当の若い男性たちの日常はどうなっているのでしょうか。
筆者が旧宮家関係者や学習院同窓ネットワークを取材したところ、彼らの生活感覚は「ごく普通の現代の若手ビジネスパーソン」そのものです。毎朝の満員電車に揺られ、同僚と居酒屋で語り合い、休日は趣味やスポーツを楽しむ。皇族のような警備(SP)が四六時中ついているわけでもなく、確定申告を行い、選挙権を行使し、法の下に納税の義務を果たしています。
ネット上の掲示板やSNSでは、「突如として皇室に入れと言われても困るだろう」「本人の人生設計はどうなるのか」といった同情的な意見が多く見られます。実際、大手ポータルサイトのコメント欄でも次のような声が目立ちます。
「生まれてからずっと民間人として育ち、一般の友人と付き合ってきた青年に、いきなり『男系男子だから皇室に入って跡継ぎを産んでくれ』と求めるのは、個人の人権として酷すぎるのではないか」
ある皇室ジャーナリストは、旧宮家当事者の心理的なプレッシャーについてこう明かします。
「彼らは物心ついた頃から『自分たちはかつて皇族だった家柄である』という矜持は教えられていますが、同時に『決してそれを誇示してはならない』と厳しく躾けられています。皇室のお役に立ちたいという純粋な敬意を持ちつつも、突如として激しいメディアスクラムに晒され、プライバシーを奪われることへの恐怖や葛藤は想像を絶するものがあります」